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AUKUSとは
AUKUS(オーカス)とは、オーストラリア・イギリス・アメリカの3か国による安全保障協力の枠組みです。2021年9月に電撃的に発表されました。最大の柱は、オーストラリアへの原子力潜水艦(SSN)技術の提供ですが、AI・量子・サイバー・極超音速兵器など先端防衛技術の共同開発も含む包括的な枠組みです。
原子力潜水艦計画(Pillar I)
AUKUSの核心は、英米がオーストラリアに原子力潜水艦技術を提供することです。核不拡散条約(NPT)上、非核保有国への原子力潜水艦技術移転は前例がなく、国際原子力機関(IAEA)との協議が続いています。2027〜2028年頃から米海軍の原子力潜水艦がパース(西オーストラリア)に前方展開し、2030年代にオーストラリア独自のSSN建造が始まる計画です。
フランスとの外交摩擦
AUKUSの発表によってオーストラリアはフランスとの通常型潜水艦(900億ドル規模)の契約を破棄。フランスは駐米・駐オーストラリア大使を召還するほど激しく反発しました。この事件はNATO同盟内の亀裂として国際社会に衝撃を与えました。
Pillar II:先端技術協力
原子力潜水艦以外にも、AI・量子コンピュータ・サイバー・電子戦・極超音速・海中戦能力などの先端技術を共同開発する「Pillar II」も進行しています。将来的には日本・カナダ等が一部参加する可能性も議論されています。
まとめ
AUKUSはインド太平洋における新たな安全保障アーキテクチャの構築を意味します。中国の海洋進出を念頭に、英米豪が高度な軍事技術を共有して抑止力を強化する動きとして、日本も高い関心を持って注視しています。
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