イージス艦とは?こんごう型・まや型の能力・任務を徹底解説

aegis_destroyer_jmsdf_maya(※画像はイメージ・AI生成コンセプトアートです)

📌 結論・ポイント(3行要約)

  • 海上防空の絶対的防壁:SPYフェーズドアレイレーダーと高度な射撃指揮システムにより、同時に数百の目標を探知・追尾し十数目標と同時交戦可能な最高峰の水上戦闘艦。
  • 海自イージス護衛艦8隻体制:こんごう型4隻、あたご型2隻、まや型2隻の計8隻で日本全土を常時防護可能なBMD(弾道ミサイル防衛)網を形成。
  • 新型イージス・システム搭載艦(ASEV)の建造:配備断念となった「イージス・アショア」の代替として、大型レーダーSPY-7を搭載した超大型艦2隻(基準排水量約12,000トン)を建造中。
目次

1. イージス艦の概要と戦闘システムの仕組み

「イージス艦」とは、米海軍が開発した「イージス戦闘システム(Aegis Combat System:ACS)」を搭載した軍艦の総称です。艦橋の4面に張り巡らされた固定式フェーズドアレイレーダーにより、全周囲360度を瞬時に捜索し、コンピュータが脅威度を自動判定して迎撃ミサイル(SM-2、SM-3、SM-6等)を発射します。

海上自衛隊は1993年の「こんごう」就役以来、米海軍に次ぐ規模のイージス艦隊を整備してきました。現在では弾道ミサイル防衛(BMD)任務の中核として、日本海や太平洋に展開し、24時間365日の警戒監視体制を維持しています。

2. 一次資料で見る海上自衛隊イージス艦の全8隻体制

海上自衛隊の公式資料に基づく全8隻の主要性能、就役実績および次世代搭載艦の仕様は以下の通りです。

【表1】海上自衛隊イージス艦全8隻の性能・就役実績一覧

型式・艦名 基準排水量 / 就役年 イージス・ベースライン BMD(弾道ミサイル防衛)対応
こんごう型(4隻:こんごう、きりしま、みょうこう、ちょうかい) 7,250トン / 1993〜1998年 ベースライン4 / 5 改修済み(SM-3 Block IA 発射能力保有)
あたご型(2隻:あたご、あしがら) 7,750トン / 2007〜2008年 ベースライン7 / 9改修 改修済み(SM-3 Block IIA 発射能力保有)
まや型(2隻:まや、はぐろ) 8,200トン / 2020〜2021年 ベースライン9(統合防空ミサイル防衛IAMD) 標準対応。日米共同交戦能力(CEC)搭載、SM-6発射可能
イージス・システム搭載艦(2隻:建造中) 約12,000トン / 令和9〜10年度就役予定 SPY-7レーダー搭載、超大型船体 極超音速滑空兵器(HGV)対処、トマホーク標準搭載

【表2】イージス艦が運用する主要誘導弾ファミリー

ミサイル名 主任務・迎撃対象 射程・特徴
SM-3 Block IA / IIA 弾道ミサイル上層迎撃(大気圏外) IIA型は日米共同開発。防護面積と迎撃高度が飛躍的に拡大
SM-6 広域対空防衛・終末段階BMD・対艦攻撃 超水平線(OTH)射撃能力、多用途交戦能力
トマホーク(Block IV/V) スタンド・オフ対地・対艦攻撃(反撃能力) 射程約1,600km以上、VLSより発射

3. 関連装備・政策へのリンク

4. 公的出典・検証資料一覧

  • 海上自衛隊 公式サイト「護衛艦一覧(こんごう型・あたご型・まや型)」(mod.go.jp/msdf)
  • 防衛省「我が国の防衛と予算(令和6年度予算の概要)」p.17「イージス・システム搭載艦の建造」(PDF)
  • 防衛省「令和6年版 防衛白書」第IV部 弾道ミサイル防衛・海上防衛力(mod.go.jp/wp)
最終更新日:2026-09-13

🛡️ DEFENSE NAVI 編集室(調査・監修)

当解説は、防衛省・防衛装備庁などの公的機関が公表した資料をもとに、DEFENSE NAVI編集室が作成・更新しています。誤りにお気づきの場合は、お問い合わせフォームからお知らせください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次